社会

モリゾーとキッコロの今 愛知万博「愛・地球博」の開催から今年で20年

モリゾーとキッコロ
SETSUKI
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2005年に開催された愛知万博(愛・地球博)から、今年で20年が経ちます。

万博の公式キャラクターとして誕生した「モリゾー」と「キッコロ」は、一度は「森へ帰った」とされましたが、今もなお多くの人々に愛され続けています。

2025年の今年は大阪・関西万博が控えています。

こちらは開幕迫る中、未だ何かと問題山積のようですが、20年前に森へ帰ったはずのモリゾーとキッコロは、今も愛され様々な活躍を見せています。

モリゾーとキッコロ、20年の時を超えて

2月下旬、愛地万博の開催に合わせ開港した愛知県常滑市の中部国際空港セントレアで、開港20周年のPRイベントが開催されました。

そこに登場したのが、緑と黄緑いろのフワフワもふもふした愛らしい姿のモリゾーとキッコロ。

愛・地球博から20年もの時が流れているにも拘らず、今も大人気のモリゾーとキッコロ。

多くの来場者が写真を撮り、一緒にイベントを楽しみました。

万博を経験した大人たちだけでなく、次世代の子どもたちにも愛されていることが分かります。

なぜモリゾーとキッコロは今も人気なのか?

モリゾーとキッコロは、姉妹ユニット「アランジ アロンゾ」によってデザインされました。

「愛・地球博」のメインテーマ「自然の叡智」。

開催が決定した当初、会場となるはずだった愛知県瀬戸市の海上の森を巡って大きな議論となったことをご存知でしょうか。

海上の森にはオオタカが生息しており、自然をテーマにしながら自然を破壊する、この矛盾に地元の大きな反対運動が起きたのです。

そこでメイン会場を近隣にあった長久手町の「青少年公園」に移し、瀬戸会場は大幅に縮小されました。

とはいえ瀬戸会場では建設作業中も、照明をつけての夜の作業は禁止され、徹底した「自然保護」が優先されていた背景があります。

そんな海上の森に住むのが「モリゾーとキッコロ」。

モリゾーは森の長老、キッコロは好奇心旺盛な子どもという設定で、「自然との共生」という万博のテーマを象徴する存在でした。

キャラクターが発表された当初は、「モリゾーの目が怖い」といった意見もありましたが、デザイナーのよむらようこさんは「ただ可愛いだけでなく、森への畏怖や奥深さを表現したかった」と語っています。

やがてその独特なデザインが、逆に「きもかわいい」と話題になり、モリゾーとキッコロは多くのファンを獲得し、愛知万博を大いに盛り上げたのです。

その人気に火がつくきっかけの一つに、皇室の存在がありました。

というのも、モリゾーとキッコロは絵本やアニメーションになっており、当時皇太子だった天皇陛下が、幼い愛子様に「もりのこえ」という絵本を読み聞かせする映像が紹介されたのです。

そんなこともあってか、モリゾーとキッコロの人気は急上昇、全国的な知名度の向上にも成功しました。

万博の開催中には子どもたちがキャラクターに群がるほどの人気を博し、公式グッズは約900種類も制作されました。

その売上総額は92億円にも及んだといい、愛知万博の成功に大きく貢献しました。

20周年記念イベントとこれからの活躍

半年間に及んだ愛知万博での役目を無事につとめ終えたモリゾーとキッコロ。

閉幕するときには「森に帰る」と言われていたのですが、実際にはその後も「新たな役割」に大忙しの20年だったようです。

環境問題への意識が高まる現代において、愛知万博から受け継がれてきた彼らのメッセージはより一層重要になっていると言えるでしょう。

愛知県は、今年20周年を記念して新たなデザインのモリゾー・キッコロを制作し、県内54市町村とのコラボ企画を実施しています。

また、ラッピング列車や記念切手などにも登場し、今なお「愛知万博の顔」として活躍しています。

切手は愛知県下の54市町村とコラボしたスペシャルシートです。

販売期間:2025年3月11日(火)から2026年3月31日(火)まで

■販売場所:県内全郵便局(838局)

■初回発行数:各1,000シート※在庫状況により増刷。

■販売価格:2,600円/シート

■切手の種類:1シート:85円切手×20枚(シール式)

さらに、新たなグッズの販売やミュージカル出演など、多彩なイベントが予定されています。

デザイナーのよむらさんは「長く愛されていることがうれしい。モリゾー・キッコロとともに、『自然との共生』のメッセージがこれからも広がってほしい」と話しています。

20年を経てもなお高い人気を誇るモリゾーとキッコロ。

彼らの存在が、未来の世代に向けた環境意識の向上に貢献することを願います。

愛・地球博記念公園(モリコロパーク)について

モリコロパークと呼ばれ親しまれている愛・地球博記念公園は、2005年に開催された愛知万博(愛・地球博)の長久手会場跡地に開設された公園です。

2024年3月には、ジブリパークの全5エリアが開園しました。

ジブリファンの聖地としてますます人気が高まるモリコロパークですが、ジブリパークだけでなく、広々とした大芝生広場や愛知県児童総合センター、観覧車などの乗り物で遊べるエリアや水遊びができるエリアなどもあります。

このほかにも、愛知万博で迎賓館として使用され、現在は万博関連の品々が納められている愛・地球博記念館、サイクリングロードなどもあり、大人も子供も様々な楽しみ方ができる総合公園となっています。

今年は「愛・地球博」の20周年を記念して、当時の開催期間と同じ期間(3月25日〜9月25日)を通して記念イベントが開催されます。

このタイミングで是非、足を運んでみてはいかがでしょうか。

詳しくは下記の公式HPをご覧ください。

愛知万博20周年記念事業

まとめ

実は私、20年前の愛知万博でお仕事をしていました。

モリコログッズも沢山買って、今も大切に保管しています。

あのときは「貴重なモリコログッズ」と思っていましたが、実は20年経っても新たなモリコログッズが発売され続けているという現実に嬉しいやらなんやら複雑な思いではあります。

間もなく大阪・関西万博が開催されますが、あのキャラクター、、、どうなんでしょう。

モリゾーとキッコロの可愛さがますます際立っているような気もしますが、ミャクミャクくんも20年後にその答えが出るのでしょうか。

とにもかくにも、大阪・関西万博の開幕までに工事が間に合いますように!

まずはそれが心配。

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