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動画配信の普及と心配事 ブルーレイディスクの未来とその価値

動画配信の普及と心配事 ブルーレイディスクの未来とその価値
SETSUKI
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ここ数年で動画配信サービスが急速に普及し、同様にクラウドストレージもどんどん発展しています。

その結果として、DVDやBlu-rayなのどの物理メディアの需要がどんどん低下しています。

今年に入って国内で3割のシェアを占めるソニーが、ついにブルーレイディスク(BD)をはじめとする光ディスクの生産終了を発表しました。

私は「物理メディア」派なので、かつてのVHSやβのビデオテープのように、DVDやBlu-rayディスクが再生できなくなるのではないかと心配しています。

大好きな舞台映像や繰り返し見たい映画や外国ドラマなどを、テレビ放送から録画してブルーレイディスクに落としておけば、いつでも見られるという安心感。

今回は「推し活」には欠かせない「物理メディアのこれから」についてのお話です。

動画配信の普及と物理メディアの衰退

その昔、かつて映画やドラマを楽しむ手段としてビデオがありました。

技術の進歩は瞬く間に進み、ブームから10年もしないうちにDVDの前身であるレーザーディスクが登場し、DVDが普及するとともにビデオやレーザーディスクは一気に姿を消していきました。

そして時代はDVDからBlu-rayへと進んできたわけですが、今度は Netflix、Amazon Prime Video、Disney+といった動画配信サービスの登場によって、視聴スタイルが大きく変化しました。

各サービスには「定額制」が設定され、比較的安価で膨大なコンテンツにアクセスできるようになったので、映画やPVを見るためにわざわざディスクを購入する必要はありませんし、見たいときに同じ作品がすぐに見られるため、録画して保存しておく必要もなくなりました。

さらに、以前は自分で撮った動画や写真の保存にもCDやDVDなどの物理ディスクが活躍しましたが、現在ではそれさえもインターネット上のサーバーに保存することが一般的になっています。

このままどんどんDVDやBlu-rayの需要が低下していけば、行く末はビデオと同じことになってしまうのでしょうか。

個人的には、それ、本当に困ります!

どうしてもブルーレイが必要な理由

Blu-rayなどの物理メディアの市場が大幅に縮小し始めている一方で、それでもBlu-rayディスクが持つ独自の価値は他には代えられないものがあると思います。

長期保存の安心感

動画配信サービスは確かに便利で、私自身も度々利用しています。

ただ、こうしたサービスは提供している会社のサービス自体が終了してしまったり、お気に入りのコンテンツが配信停止になり見れなくなってしまったり、というリスクがあります。

それに対し、Blu-rayディスクは手元にあるわけですから、再生機器さえあれば半永久的に視聴可能です。

特に、個人的に録画したテレビ番組や大切な映像を長期間保存したい場合は、いつ飛んでしまうかわからないクラウドストレージよりも、物理メディアの方が格段に信頼性が高いです。

クラウドストレージは使いようによっては場所を取ることなく非常に便利ですが、アクセスできなくなったりデータが飛んでしまったりというリスクのほうが高いように思います。

高画質・高音質の楽しみ

動画配信サービスは、インターネットの環境次第で、不安定になったり画質や音質にも影響が及びます。

特に4KやHDRといった高画質のコンテンツは、ストリーミングでは十分な品質を維持しづらいケースが多々あります。

その点、Blu-rayディスクは安定した高画質・高音質で安心して楽しめるのが大きな魅力です。

推し活の強い味方

市販されているBlu-rayを購入する人たちの中でも、ひそかにその存在が注目されているのが「推し活」をする人々だといいます。

推し活とは、言わずと知れた「特定のアーティストや声優、アイドル、アニメ作品などを応援する活動」のことを指しますが、私も宝塚の舞台が大好きで「推し活」を楽しむ一人です。

「推し」の出演する番組やライブ映像を繰り返し楽しみたい場合には、やはり動画配信ではなくBlu-rayディスクの方が便利ですよね。

動画配信はいつサービスが終わってしまうかわからないリスクがありますし、コンテンツには視聴期限が設けられていることも少なくありません。

最初に書いた通り、手元に永久保存でき、いつでも好きな時に楽しめるというのがBlu-rayディスクの大きな利点ですね。

ブルーレイの未来はどうなる?

ブルーレイディスクの市場は縮小傾向にありますが、今後、完全に消えてしまうのでしょうか?

電子情報技術産業協会(JEITA)によると、再生専用機を含むBlu-rayのレコーダーの出荷台数は、2011年がピークで678万台が出荷されていたそうです。

それが2024年には104万台にまで落ち込んでいるとか。

今年に入っても前年の同時期に比べて2割近くの減少が続いていて、通年すると恐らく100万台を割り込むのは避けられないとの予測。

ディスクの生産が減少していけば、自ずと録画再生機器も需要が減少するわけで、まさに表裏一体。

録画再生機器を販売している国内シェア3位のソニーは、今のところ販売を終了する予定はないそうですが、今後の新モデルの投入には消極的な様子。

また、国内シェア首位であるパナソニックも「現時点で生産終了の予定はない」としていて、こちらはこの2月にも新モデルのBlu-rayレコーダーを発売しました。

動画配信サービスが中心の時代になったことは否定できませんが、Blu-rayディスクを求める人々がまだばだ多く存在することをメーカーさんに知ってほしい!と心から思います。

まとめ

Blu-rayディスクや録画再生機器の市場は、動画配信サービスの台頭やクラウドストレージの普及によって縮小傾向にあるのは避けられない流れです。

でも、長期保存の安心感や高画質・高音質といった物理メディアならではの魅力があるのもまた事実。

中でも「推し活」を楽しむ人々の間では依然として高い需要があると感じます。

時代の流れに乗って動画配信の便利さを享受しつつも、大切な映像をしっかりと手元に残しておくために、Blu-rayやDVDディスクを活用することはとても理にかなった選択肢ではないでしょうか。

VHSビデオが消えていく中で、必死にDVDに映像を焼き直したその横で、Blu-rayがあっという間に普及して、DVDが消えていくの?と不安を抱いたものですが、まさか、最終地点だと思っていたBlu-rayまでもが存続の危機になろうとは、、、想定外。

Blu-rayはなくならないでほしい!心からそう願いながら、先日も大量のBlu-rayディスクを買い込んで、せっせとお気に入り映像をディスクに焼き付けている今日この頃です。

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