外国人に大人気!日本の文房具が世界を魅了する理由

文房具と聞くと、学校や仕事で使う「道具」というイメージを持つかもしれません。
でも今、日本の文房具は単なる道具を超えて芸術品やエンターテイメントの要素を持ち合わせているとして、多くの外国人が日本の文房具を求めて来日しているのをご存知でしょうか。
朝の情報生番組「おはリナ!」という番組では、日本の文房具に魅了される外国人観光客の様子を取材していました。
外国人が虜になる日本の文房具とは?
東京都中央区銀座にある「銀座 伊東屋 本店」は、日本国内でも有名な文房具店です。
1階から8階までのフロアにぎっしりと詰め込まれた多彩な文房具の数々は、見ているだけでワクワクして時間が経つのを忘れてしまうほどです。
いつ訪れても大勢のお客さんで賑わっている伊東屋さんですが、驚くことに近年では来店客の半分以上が外国人だそうです。
特に人気なのが「ペン売り場」。
日本のペンは海外のものと比べて、色やサイズのバリエーションが非常に豊富で、自分にぴったりの一本を見つけることができます。
例えば「緑のペン」と言っても、深緑、黄緑、青緑、ミントグリーンなどさまざまな種類が揃っていて、こうした微妙な色の違いにこだわる日本の職人技が、外国人を魅了しているのではないでしょうか。
伊東屋さんに限らず、どこのお店の文具売り場へ行っても、100均ですらペン売り場の品揃えは海外のそれとは比になりません。
さらに、日本の「紙製品」にも人気が集まっています。
日本のグリーティングカードや誕生日、クリスマスカードはデザインが繊細で美しく、品質も非常に高いと外国人には大人気。
テレビでインタビューを受けていた、アルゼンチンから訪れたという女性は「クレジットカードが爆発しそうなくらい買ってしまいそう!」と嬉しそうに語っていました。
その気持ち、なんとなくわかる気がします。
文房具店は買い物するだけにあらず
外国人にとって、日本の文房具店はもはや単なる「買い物する場所」ではなく、「楽しむ場所」なのかもしれません。
スタンプコーナーなどには毎年、新年の干支にちなんだスタンプがずらりと並びますが、番組では2025年の干支である「蛇」のスタンプがずらりと並んでいることに驚く様子の外国人観光客の様子を紹介。
干支の文化がない外国の人々にとっては、こうした伝統的なデザインは新鮮な驚きなのでしょう。
スペインから訪れた女性は「どうして蛇のデザインがこんなにも多く並んでいるの?」と不思議そうでした。
そして同時に「日本の文化を知ることができて楽しいわ!」と笑顔。
フィリピンから来た女性は「ここはまるで夢のお城のようだわ!」と大興奮の様子。
彼女はマスキングテープやスタンプを買うために2時間も店内を歩き回り、最終的には、なんと9万8000円分もの文房具を購入していました。
「この金額で幸せを買えたわ!」と満足そうに語っていましたが、いや、ちょっと使いすぎでは?(笑)
日本の文房具が愛される理由
なぜ日本の文房具はこれほどまでに世界中の人々を魅了するのでしょうか?
品質の高さ
日本の文房具は、耐久性や書き心地の良さに優れています。
たとえば、ゲルインクボールペンはとてもなめらかで、かすれにくく、ノートには裏写りしにくい工夫が施されています。
デザインの美しさ
シンプルで洗練されたデザインから、和風テイストのもの、かわいらしいキャラクターものまで、幅広いラインナップが魅力。
見た目も楽しめる文房具が多いため、日本のお土産や、大切な人へのギフトにも最適です。
実用性と遊び心の融合
日本の文房具は実用的でありながら、使うこと自体が楽しくなるように設計されています。
例えば、消しゴムのカスをまとめる機能付きの消しゴムや、カチカチと押すと色が変わるボールペンなど、アイデア満載の商品が多数揃っています。
まとめ
日本の文房具は、日本人にとってもただの道具ではなく日常生活をちょっと特別なものにしてくれるアイテムですよね。
外国人がワクワクして何万円も使ってしまう気持ちもわからなくはありません。
私も伊東屋さんや色々なお店の文具売り場を散歩するのが大好きで、目の前に並ぶアイデア商品やデザイン性の高いおしゃれな文具を見ていると、ついつい必要のないものまで買ってしまい、自宅には出番待ちの文具がたくさんあります。
インバウンド花盛りの日本。
お気に入りの文房具を見つけて、ぜひ日本の思い出として大切に使っていただけたら嬉しいですね。